終わらない禊
深夜から早朝にかけて、浅い眠りの中で怖い夢を見た。
元彼の運転する車で遊びに行くけれども、わたしがもう嫌になって途中で帰ってきて、その後、元彼が車でわたしの家まで勝手に来て、家の中にズカズカと入られる夢だった。
お母さんに助けを求めたけど、あまりわかってくれなくて、元彼と母親が会ったくらいで目が覚めた。
急に怖くなった。
あいつが帰って来てるのかなって。
カーテンを開けて家の目の前を見ても居なかったから少し安心して、カーテンをぴっちりと閉めた。
その後、トイレへ向かう時に、玄関の前に影を感じたような気がして怖くなった。
ありえないけど、人は恐怖で幻覚を見るから。
その後、少しぼーっとしてからまた寝た。
勉強において、最も大切なことは「覚えたことを反復して思い返すこと」であって、
得た知識は、何度も何度も繰り返すことによって、記憶の中に染み込むものらしい。
わたしは何度も何度も何度も何度も思い出して、忘れるのはおろか、記録更新をしてるから、いけない。
2度目に起きてからは、前に住んでた土地のものが、まだ残っているか探した。
財布の中に、あの地名のカラオケや美容室のカードがあったから切って捨てた。
燃えるゴミ。
きっと誰かが焼いて供養してくれる。
禊が終わらない。
どれだけ捨てれば、変われば、苛まれることはなくなるんだろう。
男の人が、嫌いになった。
テレビで見る人なら、綺麗な顔と部分的にしか知らない性格のおかげで、なにも汚い部分が見えなくて好きだけど、
現実の男の人が、
ものすごく汚くて、不誠実な生き物だと、思えてくる。
男の人が、というか、その言葉の背景に誰かがいるのは、わかってるけど。
きっと一生恋ができない気がする。
誰かをわたしの「相手」とすることで、その人を支えることがわたしにはできない。
わたしはずっと、自分が脆かった時代を思い出して、
「こうして欲しかった」ってことが脳裏に焼き付いてて、
それを相手に求めるには、自分も犠牲になることも必要って、わかったから。
当たり前のことができない…。
好きならそれでいいじゃん、恋人じゃなくても…自分だけの相手にしてしまうから、いろんな歪みが起きて、
後始末のつかないことが起こるんだ。
馬鹿みたいだけど、このまま傷ついて生きていけるのかって思う。
友達の恋なら応援してるし、男友達なら喋ってて楽しいよ。
でも、いざ自分がとなると、何もかも否定したくなる。
ネガティヴを星に変えて夜空に捨ててください。