吐き気がするほど愛してる
相手が悪いんじゃなくて、あなたを選んだ自分が悪かったと思えるようになったのは、たぶん大人になったからだと思う。
今しかできない経験があって、色を塗り潰すように生きている。
そうやっていろんな気持ちをいろんな立場で理解したらいろんな人にやさしくなれる気がする。
思ったことも、やってきたことも現在全部正しい。
人間がどうして生まれてきたかが曖昧になってると思う。
本来の本来の本来を探ったらきっとあなたのしょうもない部分が返事すると思う。
若い人を育てて老いた人は死んでいく。
感覚が少しでも劣化したら自分を呪って。
感情に完璧でありたい。
全部理解できて全部許せたら死んでいい。
わたしの生きる意味は人を生むことでも育てることでもなくて理解すること。
戦うのがあなた自身じゃなくて他の女であることが怖かった。
「嫌な女」になるのが嫌だった。
わかってもらう対象があなただけなら頑張れた。
あなたをまとう星のひとつから流れて側に行きたかった。
そう思えば思うほど、あなたじゃなくて自分自身を、吐き気がするほど愛してる。